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宣伝部 橋田&常深
PROFILE
宣伝部 橋田&常深
中途採用
橋田:2023年入社 常深:2024年入社

記憶に残る体験でブランドを育てる、グッスマ宣伝部の核心へようこそ

フィギュアの世界にいざない、存分に楽しんでもらうための導線設計や記憶に残る体験演出を通じて、ファンの“熱狂”を巧みに引き出すグッドスマイルカンパニー宣伝部。既存ユーザーはもちろん、まだその魅力に出会っていない潜在的な顧客にも橋をかけ、エンターテインメント業界全体の盛り上げに貢献しています。

その舞台裏を語ってくれるのは、ゲーム業界出身の宣伝部部長・橋田寛幸さんと、広告代理店から転身した常深謙三さん。回遊性に創意工夫を凝らしたスマイルフェス、ラジオ番組とのタイアップ企画といった豊富な事例を紹介しながら、ブランドマーケティングの最前線を明かしてくださいました。中国・上海で開催した「スマイルフェス上海」帰りのお二人に、グローバル市場の可能性もお聞きしています。

これまでの経歴と入社の決め手を教えてください

橋田

ゲーム業界で営業から企画開発、プロデュースまで幅広く経験してきました。入社を決めたのは「エンタメ業界やカルチャー全体を盛り上げたい」という会長・社長の大きな想いと、その想いをすぐ形にする意思決定の速さに心を動かされたからです。実際に入社して感じたのは、立場に関係なく“良いアイディアはすぐ試せる”文化。失敗を恐れるより挑戦を楽しむ空気があり、その前向きさが日々の背中を押してくれます。

常深

新卒入社した広告代理店では、営業兼プロデューサーとして顧客対応と進行管理を担当し、のちにプランナーとしてデジタル施策も任されていました。2024年のグッスマ入社後は、いわゆるブランドの「中の人」として目標設定から実装までトータルで担当。ブランド全体がどう見られているか、新しい接点をどう増やすかに責任を持てる距離感に魅力を感じています。

宣伝部のミッションは?

橋田

宣伝部の使命は、グッスマというブランドに出会うきっかけをつくり、ファンの心に残る体験を届けることです。年間数百もの多彩な商品がリリースされるなかで、単発の“点”の施策にとどまらず、“線”として話題を紡いでいく。部署の垣根を超えた“ハブ”として動き、ブランド全体に熱を灯すのが私たちの役割です。

常深

その役割も、大きく3つに分けられますよね。第一に、四半期や季節の波に合わせて語るテーマやトーンを決め、分散しがちな発信を束ねること。第二に、リアルとデジタルの導線を用意して、イベント会場・SNS・オウンドメディア・音声メディア・オンラインショップなど、どのマーケティングチャネルから入っても迷わずファンの体験が深まること。第三に、現場で生まれた関心や熱量を、他部署に渡せる形式に整えること。我々はマーケティングの上流で火を起こし、各部門が燃やし続けられるよう奔走します。

手応えのあった取り組みを教えてください

橋田

自社イベント「スマイルフェス2025」です。会場設計から地域連携、SNSキャンペーンまで、ファンの体験を起点に全体をデザインしました。設定した8項目のKPIのうち5項目を達成。昨年対比400%を超える成果もありました。何より印象に残ったのは、会場でのファンの笑顔と熱気です。数字はその延長線上にあると強く実感できました。成果は“楽しさ”とセットでなければ意味がない──そう再認識できた挑戦でした。

常深

これまでリーチできていなかった層に新たな接点を生み出すために、音声メディアを活用しました。ラジオは情報を一方的に届けるだけでなく、リスナーとの双方向性や番組を介したSNSでの波及が期待できるのが特長です。熱量が高く、行動力のあるファンが多く集まる場だからこそ、そのエネルギーをプロモーションの導線へと転換できると考えました。実際に、通常のCM枠ではなくオリジナルコーナーを設けることで、単なる告知以上に“記憶に残る体験”を提供できた手応えがあります。

橋田

番組選びもよかったね。

常深

新しいチャネルに挑戦する際も、ただ闇雲に選ぶのではなく、会社として親和性のあるメディアを狙うことが重要だと考えています。今回はアニメやゲームに関心の高いパーソナリティが出演する番組であったため、我々のイベントとも自然に結びつきやすい環境がありました。加えて自分自身が普段からリスナーとして楽しんでいた番組だったので、スポンサー名や企画を丁寧に扱ってくださる安心感もありました。個人的には“自分の好きなもの”をきっかけにプロモーションへとつなげられたことが嬉しく、会社としても単なる宣伝でなく、来場につながる自然なアプローチになったと感じています。

ブランドを育てる醍醐味を、どんなところに感じていますか?

橋田

ユーザーが“好き”を見つける瞬間に立ち会えることです。私たちの仕掛けで日常が一瞬“特別”に変わり、ワクワクが生まれる。その笑顔や熱が、ブランドの価値を“体験”として根付かせていきます。多彩なラインナップを持つグッスマだからこそ、多様な“好き”に寄り添えるのも魅力です。原型師のこだわりを言葉で伝えたり、日常に溶け込むシーンを提案したり──その工夫がファンの反応になって返ってきたとき、この仕事の意味を強く感じます。

常深

イベントやポップアップの現場で聞こえるユーザーの声は、宣伝における文脈のズレを教えてくれます。「写真が撮りづらい」「説明が難しい」「待ち時間がもう少し短縮されたら」といった小さな違和感は、次に活かせるヒント。背景や小道具、照明を工夫し、デザインや案内のテキストを少し変えるだけで、ユーザーの満足度は上がる。フィギュアの予約前から開封後まで一貫してファンの期待感を高める演出に携われることが、ブランドマーケティングの醍醐味ではないでしょうか。

グローバル市場に感じた可能性は?

橋田

グッスマは早い段階からグローバルに展開しており、現在は160を超える国と地域に商品を届けています。近年、宣伝部もUSA・上海の現地法人との連携を深めながら、海外での活動を広げています。直近では、上海・香港・台湾・韓国・アメリカなどでイベントを実施しました。

常深

中国で行った「スマイルフェス上海」では、注目が集まる展示の位置や説明テキストの粒度、屋外広告やローカルSNSの使い分けなど、現地の文脈に合わせて調整することに。結果、3日間で1万人超の方にお越しいただきました。日本ではフィギュア一体ずつ時間をかけて撮影する来場者が多いのに対し、中国ではテンポが速い印象。撮影の導線や混雑のさばき方も、現地のリズムに合わせて再設計するのが大事だと感じました。

橋田

中国で感じたのは、日本との文化の違いと、それを超えて集まってくれたファンの熱量です。現地で学ぶことは多く、その場でしか得られない発見にワクワクしました。今後も積極的に現地へ足を運び、グローバルな視野で挑戦を加速させていきたいです。

グッスマで活躍できる人物像を教えてください

橋田

挑戦を楽しめる人です。失敗しても「次はこうしよう」と前を向けるカルチャーが根付いています。仮説を立てて行動し、現場で学び、次へ活かす。そのサイクルを前向きに回せる人にとって、グッスマは最高の舞台です。一緒に新しい景色を描いていけたら嬉しいですね。

常深

やりたいことを言語化して提案し、自走できる人でしょうか。小規模でもフットワーク軽く試してみて、ユーザーの反応を見ながら素早く修正することにポジティブで素直な人も合っていると思います。海外を含む社内外のハブとして動く場面も多いので、相手の文脈に寄り添って行動できる人もきっと活躍できますよ。

取材:foriio