株式会社グッドスマイルカンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩佐厳太郎、以下 グッドスマイルカンパニー)は、AIを用いた画像検査ソリューションを提供する株式会社MENOU(メノウ 本社:東京都中央区、代表取締役CEO:西本励照)の「検査AI MENOU」を、鳥取県倉吉市の楽月工場にて、フィギュアの検査システムとして導入したことをお知らせいたします。両社は、ものづくり業界における労働人口減少への対応が急務となる中、検査工程の自動化によって、日本の緻密でハイクオリティなフィギュアの品質維持と生産性の向上へ取り組んで参ります。
近年、アニメフィギュアの需要は年々増加しており、グッドスマイルカンパニーでの海外売上も2020年から比較すると2022年、2023年は約3倍と急激に拡大しています。しかし、国内のフィギュアメーカーでは、急増する需要に対して生産が追い付かず、フィギュアは注文からお客様の手元に届くまで半年から1年ほどの時間を要しています。また、国内のフィギュアメーカーの主力工場は中国の場合が多く、日本が世界的に評価されている繊細でハイクオリティなフィギュアの品質コントロールは大きな課題です。フィギュアの製造工程は非常に細かい作業が多く、自動化が困難な工程も多いため、製造および検査は人による作業が依然として主流です。さらに、フィギュアのような小ロット多品種の製造に対応するには、自動化コストの課題もあり、「高品質」と「効率化」が相反する問題となっています。
グッドスマイルカンパニーを代表する人気フィギュアシリーズである「ねんどろいど」の面相パーツにおいて、検査AI MENOUを導入することで、製造工程における検査の効率化と品質管理の強化を図ります。AIを活用した検査の自動化によって、従来の目視検査では属人化などにより見逃しのリスクがあった微細な不良の検出精度を向上させ、不良品の流出を防ぎます。
現状、検査AI MENOUでの検査精度は99.2%に達し、人と同等の検査精度を実現しています。グッドスマイルカンパニーは、さらなる精度向上を目指しながら、さまざまな種類の面相パーツでの活用も予定しています。
・検査員ごとにバラついていた検査基準を高レベルで統一化
・ヒューマンエラーによる見逃しを減らし、ロスを削減
・教育コスト軽減と省人化を実現
・目視検査の自動化で品質を維持しつつ、生産性を向上
「当社では、最新技術を活用した製造工程の開発に取り組んでおり、一部の彩色工程ではロボットによる自動化も導入しています。特にラボ機能を備えた国内工場では、新技術の実証を重ねながら、製造プロセスの最適化を進めています。
今回、検査工程に「検査AI MENOU」を導入したことで、製造初期の段階で不良を検出し、より安定した品質のフィギュアをお届けできると期待しています。今後も技術革新を積極的に取り入れ、品質向上に努めてまいります。」
インタビューはこちらをご覧ください。
https://menou.co.jp/casestudy/goodsmile
「検査に付加価値を」をミッションに、AIを用いた外観検査における課題を解決するためのソリューションの開発および販売を行う。
会社名:株式会社MENOU
浜松町オフィス 東京都港区浜松町1-12-4-2F
代表者:代表取締役CEO 西本励照
設立:2019年6月
HP:https://menou.co.jp
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