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Voices 経営者・役員対談

多様性を活かし、
エンタメ界でのプレゼンスをさらに高めたい安藝会長 × 岩佐社長

創業以来、フィギュア市場をグローバルに展開させてきた
安藝と新社長に就任した岩佐が語る、
これからのグッスマの向かうべき道とは。

2024年1月、グッスマの社長が岩佐に代わり、創業者の安藝は会長に就任しました。
安藝
創業以来、我々は趣味嗜好、年代、既存製品の“隙間”にマーケットを見出し、そこを刺激して、そのマーケットを成長・拡大させてきました。狙ってはいたけど、想像以上にエリアやジャンル、ジェンダーを越えてマーケットを拡張でき、当社も発展することができた。社員、グループ会社も増え、組織間の連携が今まで以上に重要になってくる。マーケットの複雑性も高まり、そろそろ論理的にグッスマの舵取りを行える岩佐を中心とした新体制への移行が必要だと考えたんです。僕はどうしても“イメージ”先行だから(笑)。
岩佐
特にここ5~6年は取締役COOという立場で安藝の経営ビジョンを具現化してきたので、グッスマの向かうべき道は理解しているつもりです。その想いを継承しつつ、私なりの考えを補完しつつ、アレンジしていくのが使命だと思っています。
グッスマは「何かやりたい人」たちが活躍できる場を生み出し、
彼らと“共創”することで、多様な商品・サービスを提供してきました。
岩佐
私たちの主戦場はフィギュア&ホビー業界にあります。日本のポップカルチャーが世界中で支持されている要因は、その多様性にあります。本当に面白いものが次々生まれてくる。ただひとつひとつでは規模が小さかったり、その魅力がうまく伝わらなかったりする。それらを支え、その多様性を大切にすることで、私たちは成長してきたし、その姿勢はこれからも変わりません。世界各地に私たちの商品・サービスのファンがいるのは、製品クオリティは勿論ですが、その多彩なラインナップによるところが大きいんです。
安藝
ひとりの人間の中でさえ、「これが好きで、これも、あれも好き」という多面性があります。“好き”によって、SNSのアカウントを使い分けて発信し、自分の中の多面性を楽しむ、というのも、当たり前の時代です。そうやって無数の個々によって“加熱”された作品・キャラクターを長く、広く伝えていくのが我々の役割です。
岩佐
フィギュアって、一度自分の元にやってくると、空間的にも、心の中にもずっと“居座る”。安藝が言う通り、作品の寿命を、その作品への関心を持続させることが私たちの使命です。作品の多くが、生まれてはすぐ消えてしまう中で、フィギュアの存在って非常に大きい訳です。
安藝
そうだね。作品の寿命が延びることで、その作品・キャラクターがサブカルチャーというニッチなシーンから、ドラマや映画の世界や、商標利用といった多くの人が目にするメジャーなシーンに進出していける。歌舞伎の演目になったり、ブロードウェイのミュージカルになったりと、俗にいうエンタメ全般で作品が展開され、世界中に羽ばたいて行ける。
岩佐
ワクワクしますね。私たちは今、ゲーム、アニメーション事業にも挑戦しています。フィギュアの持続力と映像の爆発力ではないけれど、事業をうまくミックスさせることで、今まで以上に作品の成長を後押しできるはずです。「受容・進展・展開」このグッスマらしさを持ち続け、これからも多様な商品・サービスを展開していきます!
  • PROFILE代表取締役会長安藝 貴範TAKANORI AKI

    大学卒業後、コナミ株式会社などでの勤務を経て、2001年5月に有限会社グッドスマイルカンパニーを設立。
    創業以来、クリエイターの夢を応援し、“共創”の精神でフィギュアを中心にそのビジネスをグローバルに発展させてきた。

  • PROFILE代表取締役社長岩佐 厳太郎KANTARO IWASA

    入社以来、経営企画を中心に、グループの仕組みづくりや新規事業の推進、会社経営全般を牽引。
    「楽月工場」の設立、スマホゲーム事業の立ち上げなど事業拡大に大きく貢献してきた。2012年入社。