さまざまな個性が集まるグッドスマイルカンパニー(GSC)のスタッフインタビュー。今回は入社3年目で採用を担当しているオバタさんにお話をうかがいます。
「トライアウト」採用など、通常の会社とはちょっと異なるGSCの新卒・中途採用の裏側や、仕事のやりがい、目標について聞きました。
私が所属する人事総務部には「総務」「労務」「採用」というセクションがあり、その中で私は採用を任されています。
基本的な業務は多くの採用の仕事と同じで、会社が決めた年間の採用計画に沿って、どの部署に、いつまでに、何人、どういう人を採用するかを計画し、実行しています。ただ後ほどお話しますが、GSCが採用する職種はかなり多彩なので、その職種に応じて仕事は多岐に渡ります。
前職は鉄鋼会社で、総務労務全般に携わっていました。同じ職種ではありますが、かなり業界も社風も異なる会社からGSCに入社し、今年で3年目になります。
弊社では商品企画から制作・販売まで一貫して行っているため、採用を行う部署は多岐に渡ります。例えば、フィギュアを企画制作する企画部や制作部、フィギュアを売る営業部、宣伝するプロモーション部、お客様からのご意見をいただくカスタマーサポート部等があります。細かく言えば宣伝部の中にも Web 系で宣伝するチームと、リアルイベントなどを実施するチームに分かれているなど、多種多様な職種で構成されています。
一番特徴的だと思うのが制作部の「原型師/フィニッシャー」という職種です。一般の方にはあまり聞き慣れない職種ではないでしょうか?「原型師/フィニッシャー」採用ではその特殊さゆえ、「トライアウト」という形で才能のある若手を発掘し、一人前に育て上げる独自の育成プログラムも構築しています。
このように商品を作るところから、お客様の手に届いてアフターサポートするまで、全ての職種での採用を一貫して行なっているため、業務の幅がとにかく広いのが特徴です。
前職は鉄鋼会社で働いていました。老舗の伝統ある会社だったせいか、業務も同じルーティンの繰り返しが多く、新しいことをあまりやりたがらない保守的な社風でした。労務や総務全般をほぼ私1人で担当させてもらうなどやりがいもありましたが、20代のうちにもっと新しいスタイルに挑戦できる環境に移って成長したいと考え、転職を決意しました。
GSCを選んだのは、自分がもともとアニメや漫画、ゲームが大好きだったからです。高校生の頃からGSCの存在は知っていましたし、実際にフィギュアを買ったりもしていました。だから今の仕事の求人を見つけた瞬間に「ここしかない!」と思いました。
(注:ちなみにGSCはアニメやゲームなど、そこまで詳しくない方も大勢活躍していますし、採用としても大歓迎しております!)
面接はいきなり役員面接で、次が社長面接でした。そのスピード感には驚きましたが、採用いただけてとても嬉しかったです。このスピード感で新しい仕事に挑戦ができることにワクワクしました。
入社して前職とのギャップを感じたのは「スピード感」です。GSCはとにかく全てにおいてスピード感がすごいです。
日々の採用業務に取組みながらも、「これをやろう」「今度はこれをしてみよう。」と次々に新しいタスクが追加されますし、「こういう最新システムはどう?」等、次々に沢山の意見を求められたり、考案したりします。ゆっくり計画を立てて実行するのでなく、走りながらあれもこれもどんどんやっていくイメージです。
走りながら足りないことがあると分かれば「じゃあ、それもやろう」という感じで、やるべきことがどんどん降って湧いてくる。この仕事のスタイルが一番の驚きでしたし、入社前に期待していた通りの成長機会が待っていました!
戸惑いがあったのは、ものづくりの製造工程がとにかく多岐に渡ることです。通常の会社はある一定の採用スキームがあって、それに従って採用活動を行います。でも「原型師/フィニッシャー」を募集した経験のある人なんてほとんどいないですよね?(笑)。
最初はどのような過程を経てフィギュアが生まれるのか、製造工程を勉強したり、道具の名前を覚えたり。フィギュアの存在は知っていましたが「原型ってなに?」「複製ってなに?」と、ものづくりの理解はゼロベースからのスタートでした。
あと印象的だったギャップとしては、GSCは仕事のスピード感とは対照的に、ほがらかで穏やかな人が本当に多いです。そしていつも笑顔の人がとにかく多いです。
たとえ失敗しても、上司がどうやってリカバリーしていけばいいのかを一緒に考えてくださいます。
皆さん、好きなことをやっているからこそ、そうした心の余裕が生まれるのかな、なんて想像しています。
ただ人を採用するだけではなく、その部署でどういう人の採用を、なぜ希望しているのか、深く理解することを大切にしています。
会社として欲しい人材の共通軸は「コミュニケーションがしっかり取れる」こと。我々の商品は一つの部署では完結しません。様々な部署の業務を経て、ようやくお客様のところに届きます。どんな部署でもコミュニケーション力は大前提として必要です。
一方で、先ほどお話したように職種は多岐に渡るので、部署ごとに欲しい人材の軸は部署それぞれによって異なります。
「デザインセンスのある人が欲しい」「人体構造を理解して仕様書に適切な指示を出せる人が欲しい」と部署によって大小様々な要望があるので、それらを一つずつ掘り下げてヒアリングし、理解する。その上で最適な募集方法を検討し、募集記事などを企画制作するようにしています。
成長を感じるのは、自分から色々と部署に対して提案できるようになったところでしょうか。
最初はスピード感についていくので精一杯でした。でも今は全体を見渡して「この部署の人手が足りないと思いますが、どうですか」と能動的な働きかけができるようになりました。
またGSCには半年に1回、どれだけ自分が成長したかを確認できるフィードバックの機会があります。上長と「次の課題はこういうところだよね」と整理できるおかげで、キャリアの計画性を持って仕事に向き合うことができています。
採用担当として仕事での一番の喜びは、入ってきてくれた人が、活き活きと仕事しているのを見られることです。
「今、こんなことやっているんです!」とか「このような企画を立てました!」と嬉しそうに報告してもらったときには、「ああ、よかった」と心から思います。報告を聞いて嬉しくて泣きそうになってしまった事もあります。何だかお母さんみたいですね(笑)。
今後もより採用を強化していきたいです。設立当時は数名だった社員も、現在では200人を越えましたが、まだまだ成長の途上で、新たな力がもっと必要です。
特に原型師/フィニッシャーなどの制作職の求人には力を入れていきたいと思っています。フィギュアの制作職はまだまだ認知度が低いので、そもそも「どんな仕事なのか」を理解いただけていないことが多いんです。
まずは制作職とはどういう仕事で、どのような環境で、どのように働くのか、さらにはどのような将来性があるのか。業界全体を盛り上げられるくらい、しっかりとその魅力を言語化・見える化していくことが目標です。
応募してくださる方が、GSCでの制作の仕事をご家族に自信を持って自分の言葉で伝えられるくらい、メジャーな職業にしていきたいですね。
会社説明会などをしていると、よく「熱狂的なマニアやオタクが集まる会社ですか?」とか、「フィギュアに精通していないと仕事ができないのでしょうか?」と言われるのですが、全くそんなことはありません。
実際、普段アニメや漫画、ゲーム、フィギュアに親しみの無い社員も多数活躍していますし、どんな人にでも活躍のチャンスがある会社です。
また、社員同士の仲の良さもGSCの社風の一つだと思っています。社員同士が部署の垣根を越えて仕事後や休日に遊びに行ったりするほど、交流も盛んです。人を楽しませる会社だからこそ自分も楽しんで働きたい、という社風があるのだと思います。
GSCではなにか仕事でつまずくことがあっても、誰かが必ず声をかけてくれたり、相談にのってもらえるので、安心してチャレンジしていただけると嬉しいです。
ただし、GSCはスピード感を持って業務に取り組んでいるので、正直のんびりはできない会社だと思います。自分のやりたいことがあって、将来を見据えてどんどんステップアップしていきたい人にとっては最高に楽しい会社なんじゃないかなと思います!
取材:オープンキッズベース株式会社 小縣