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【対談】安藝さんとカホタン前編
PROFILE
安藝社長×カホタン(前編)
新卒採用
2012年入社

グッスマのこれまで、そしてこれから。(前編)

今回は代表取締役社長の安藝貴範さん、そして入社12年目で企画部のカホタンさんにお話をうかがいます。

社長、そして新卒採用一期生。異なる立場から長らく最前線でグッスマを牽引してきたお二人に、グッスマのこれまでの道のり、組織カルチャー、そしてこれからの展望について対談形式でお届けします。(全二回)

自己紹介

カホタン:
新卒1期生、入社12年目のカホタンです!
フィギュアの企画開発を担当する企画部に所属しています。並行してブログやSNSを使った販促活動なども担当しているので、幅広い業務に携わらせていただいています。

安藝貴範(以下、安藝):
代表取締役社長の安藝です。

カホタンに初めて会った面接の時のこと、今でも覚えてますよ。新卒1期生はすごく尖ったキャラクターの方が多い中で、カホタンはお話上手で「ちゃんとしてそう」というのが最初のイメージだった(笑)。

カホタン:
私は最終面接が和やかな談笑だけで終わって、「これは本当に面接だったのか?」って不安になった記憶があります(笑)。

安藝:
それ、やりがちなんだよなぁ(笑)。

カホタン:
今回は改めてグッスマの強みやカルチャーについて、グッスマに興味を持ってくださる皆様に対談形式でお届けしたいと思います!

グッドスマイルカンパニー創業秘話

安藝:
会社が出来たのは、2001年です。今、グッスマは「フィギュアメーカー」として認知されていると思いますが、その事業に携わったのは創業から1.2年経ったあとなんですよね。

カホタン:
初めはフィギュアメーカーじゃなかったんですよね?

安藝:
そうそう。初めは芸能事務所的な事業からスタートしたんです。
それ以外にも、映像制作や釣具屋さんなどもやってました(笑)

実はその芸能事務所には、今も兄弟会社のような形でご一緒してるマックスファクトリー社長のMAX渡辺さんが所属タレントとして活躍してたんですよ。

MAX渡辺さんは当時からプロモデラー、ガレージキットメーカーとして界隈では非常に有名だったので、フィギュア・ホビー業界に縁が出来るようになりました。

業界を見渡すと、飛び抜けた才能を持った彫刻家などがたくさんいるけれど、収入としては趣味の域を出ない方が多くて。みんな「好きな仕事を続けたい」とは言うものの、まだマーケットが存在していないから仕事としては成立しない状態。

その一方で、ちょうどその頃「食玩ブーム」が巻き起こっていたんです。

フィギュアを想像以上に多くの人が買うようになったし、飾りやすいサイズ感だとちゃんと飾ってくれるんだなって気付いたんですよ。
造形として美しいものは買われていく。なるほど、これはマーケットとしても広がりそうだし、面白いなと。

カホタン:
まだその時点では、グッドスマイルカンパニーは本格的なフィギュアメーカーでは無かったんですね?

安藝:
そうだね。最初はフィギュアの知見やネットワークを活かしながら菓子メーカーさんに食玩の企画をご提案して、いわゆるプロデュース料を報酬としていただくお仕事からスタートしました。

でもプロデュース業をやればやるほど今度は工場での量産にも関わっていきたいと始めちゃって(笑)
工場との業務は、全然思った通りに量産できなかったりとても難しい事が沢山あるんですよ。
そこで沢山の刺激を貰って、「ものづくりって大変だけど面白い!」「もっと納得できるいいものを作って、お客様に喜んでもらいたい!」という楽しさが芽生えてきました。

そして、我々はこの後キャラクターフィギュアを作っていく事になるんですよね。

カホタン:
なるほど!今の業務に繋がるお仕事のきっかけがここで生まれるんですね。

安藝:
そうは言っても、いきなりキャラクターフィギュアを作ろう!と0から思い立った訳ではないんですよ。
実はキャラクターフィギュアを作る元になったきっかけがあって、それが「ガレージキット」なんですよ。

当時の「ガレージキット」は玩具では満足できないという手先が器用でものづくりが得意なマニアたちが、キャラクターの形を模したレジンで作ったキットをお客さんに売っていて、その文化に注目した訳です。
キャラクターものって売れるんだなって。

それを見た私たちは早速、組立キットではなく食玩レベルのものから完成しているキャラクターフィギュアを作って売ろうとしたんですが、ここで問題になったのが「流通」問題。

ビジネスとしても、今では当たり前の「事前にお客様に情報を公開して、予約を受け付けてフィギュアを販売する」といった仕組みもまったく整備されていない時代で、流通や小売の仕組みも確立されてませんでした。まさに“まっさら”なマーケット。

そういったタイミングや縁が重なって、「このマーケットを自分たちで開拓していこう」と考えたのが、フィギュアメーカーとして本格的に始動したきっかけです。

初期は変人集団だった?異才が集うグッスマカルチャー

安藝:
新卒採用を始めるまでに10年以上かかったのも、「飛び抜けた才能・専門性」を持った人が集まる集団をまず作って、そこに新しい新人が飛び込んでくることで「グッスマのカルチャー」が出来るはず、と思っていたから。

入社した時、「変な人多いな」って思ったでしょ?(笑)

カホタン:
他の会社を知らないので、てっきり世の中はこういう会社ばっかりなのかな・・・と。(笑)

あと、個人的にはすごく快適、というか、本当によくしてくださる優しい人ばっかりな印象で。

安藝:
みんな初めての新人をどう扱えばいいかわかんないから、めちゃくちゃ丁寧に構ってたよね。(笑)

カホタン:
これは人数規模が大きくなった今でもそうなのですが、社長室は引越しを重ねても常にガラス張りだし、安藝さんも含めて経営陣・社員同士の距離がとても近い。

距離が近い分、会社の変化も分かりやすいですし、私たちスタッフが思っている事も逆に上長の皆様にも伝わりやすくて・・・なんというか、その距離感が良いなと思います。

そんなオープンな所が、「自分もこの会社の一員なんだ」と感じますね。

安藝:
「オープンであること」は確かに意識している気がしますね。

グッスマは創業からずっと「サブカルチャーが好きで、何かクリエイティブなことをやりたい人たち」を支えて、世に押しだし、マーケットバリューを高めて、みんな好きな仕事が続けられるようになれることを目指してやってきました。

カホタン:
サブカルチャーを好きな人同志って、立場とか、言語とか、国籍とか、壁を突破できるんですよね。

安藝:
僕はそれが好きだし、すごくいいことだと思っていて。そういう人たちの生存領域、活躍範囲が広がっていくことは世界にとってハッピーなことだと信じています。そのほうが絶対に平和になる。

そう信じて、自信を持ってクリエイターたちを支えていますし、その集合体が「グッスマのカルチャー」なのかなと思います。

グッスマの「変化が速い」ワケ

カホタン:
過去の社員インタビューで多くの人がグッスマは「スピードが速い」「変化が速い」とおっしゃられていて。

私は新卒入社で他の会社を知らない、というのもありますが、グッスマが関わるエンタメ領域って旬の移り変わりも年々速くなってきているし、世の中が変わるのだから会社もそれに応じて変わっていくのは「当たり前」なのかな、と思っていました。むしろ変化しないと勿体無い感じがして。

その点、安藝さんから見てどうですか?

安藝:
変化することって、愛しているものや得意なことから離れる、ということも同時に含んでいたりしますよね。つまり変化は良いことばかりじゃなくて、リスクがある。

カホタンはリスクを取る派?取らない派?

カホタン:
リスクをとっても、自分自身の意思や思いが、欠けなければ良いかな。
自分自身の意思ややりたい事が無くなってしまうリスクはあまり負いたくないですね。

安藝:
なるほど。でもリスクを恐れて変化しない方が危険だったりするんですよね。

リスクを取ると半分くらいは失敗するかもしれないけれど、それでも手を伸ばしておくことで数年後、活躍できる領域が広がっているケースは多々あるんです。

サブカルチャーの市場で、フィギュアだけでなくアニメやゲームと、これだけ広く構えることができているのは過去の挑戦と失敗の賜物ですし、リスクをとれるのはグッスマの強みと言えると思います。

日本のアニメ制作シェアの約10%くらいをグッスマグループは持っているし、同様にゲームにもかなり強いチームを持っていますし、ホビー商品の製造方法の開拓、販売エリアの拡大もこの10年間ずっと掲げてやってきました。

それはグッスマのためだけじゃなくて、やっぱり我々が「マーケットを広げる」ことが世の中にとって良いことだと信じているから。

今までは日本のサブカルチャーを世界へ、という文脈でやってきましたけれど、今後は世界中の「これまで日本のサブカルチャーを受け取った人たち」と一緒に、新しいカルチャーを作っていきます。そのための新たな挑戦、リスクテイクはこっそりと始めているんですよ。

カホタン:
まだまだグッスマは変化し続けていきそうですね!

(後編へ続きます)

取材記事:オープンキッズベース株式会社 小縣

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