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デジタルプロモーション部 Jake&戴
PROFILE
デジタルプロモーション部 Jake&戴
Jake:課長 2018年中途入社
戴:部長補佐 2023年中途入社

ファン目線に立って購買意欲を刺激する、デジタルプロモーション部のデータ活用術

データを起点に「誰に・何を・どう届けるか」を徹底的に考え、ファンの購買意欲を刺激する施策を次々と打ち出すデジタルプロモーション部。数値だけでは捉えきれないファンの熱量にも目を凝らし、IPごとに異なるファンの想いに寄り添いながら、SNS・広告・LPなどを駆使して購買行動につなげています。

ファン目線にデータをどう掛け合わせながら、具体的な施策へ落とし込むのか──。デジタルプロモーション部課長のJake Taylorさん、部長補佐の戴慧文さんに、プロモーションの成功事例や海外市場への届け方、個々の専門性を活かせる裁量や職場環境について語ってもらいました。

デジタルプロモーション部は、どのような役割を担っているのでしょうか?

Jake

前身となるWeb部では、企画部から依頼された商品情報をYouTubeやSNSなどで発信する業務が中心でした。2024年にデジタルプロモーション部となってからは、各商品のファン像をデータで分析し、「誰に・何を・どう届ければ反応してもらえるか」を考え抜き、積極的に仕掛けるチームへ進化。購入数や会員登録数といった目標も明確になり、数値データを追いながら、ファンに寄り添ったプロモーションを主体的に展開できるようになりました。

一般的なメーカーのマーケティングとは、どんな違いがありますか?

Jake

グッスマは商品数が多く、同じキャンペーンを幅広く届ければいいわけではありません。ある作品のファンに響く施策が、別の作品のファンにはまったく響かないことも珍しくない。商品ごとに「誰に何を届けるか」を考える必要があります。

戴

フィギュアが予約商品であることも特徴ですよね。受注をスタートした時点で完成品が手元にあるとは限らず、精巧なスケールフィギュアなど商品によっては届くまで1年以上かかることも。その間も「1年後にこの商品を持っている自分」を想像してもらう必要があります。

ファンの熱量も重要な観測ポイントだと思いますが、お二人は何を確認しながら施策を考えていますか?

Jake

基本はデータです。ソーシャルリスニングツールでSNS上の反応を確認したり、受注開始日の販管データを分析したりして、プロモーションの打ち手を決めます。ただ、感情分析ツールでは日本語のニュアンスを正確に拾いきれないこともあって。

戴

「好きすぎて死ぬ!」みたいな表現ですよね。気持ちが昂ったポジティブな投稿でも、「死ぬ」というキーワードひとつでネガティブと判定されてしまう。

Jake

日本語、難しい(苦笑)。だからツールだけに頼らず、投稿を直接読んで反応を確かめることも欠かせません。

戴

過去の数字をそのまま当てはめられない商品も多いですよね。ファンに“刺さる”ポイントはIPごとに異なるので、数値データをベースにしつつ、最後はチームの“嗅覚”で試行錯誤することもあります。

ファンに“刺さる”施策を、どう形にしているのでしょうか?

戴

劇場アニメ『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』より、「ホシノ・ルリ 1/7スケールフィギュア」で行ったプロモーション施策を紹介させてください。従来の中心的なファンである30〜40代以降に加え、若い層にも届けるため、映画が公開された1998年当時のホームページを思わせる特設サイトを制作しました。キリ番を取り入れ、ティザー公開後はSNSの反応を毎日チェック。本番公開の2週間前にBBSを追加して。

Jake

大事なのは、懐かしいデザインで目を惹くことではなく、「この作品のファンは、どんなデザインに反応するか」を考え抜くこと。サイト自体を楽しんでもらえれば、「グッスマはこんなユニークな会社なんだ」「ファン目線でものづくりを楽しんでいるな」という印象を抱いてもらえます。

施策の成果が、数値で返ってくるおもしろさも感じていますか?

戴

『リコリス・リコイル』の「錦木千束/井ノ上たきな キービジュアルVer.」では、通常は受注開始日に合わせてリリースされる特設サイトを、約3週間後に公開しました。同時期の商品に埋もれそうでも部署としてポテンシャルを感じ、「遅れてでも公開したい」と粘った事例。公開後に購入数が明らかに伸び、「マーケティングで本当に変わるんだ」と手応えを感じました。

Jake

受注開始直後は熱心なファンが商品ページから購入するため、施策の効果か判断しづらいんですよね。一方で、あとから特設サイトを公開した今回の『リコリコ』は比較しやすく、「サイトへのアクセス後60分以内に購入」という基準で見ると、通常の商品ページと比べてCVRは約7倍でした。

戴

特設サイトでは、新規のお客様に向けて、送料や予約注文の方法、会員登録など、既存ファンにとっては当たり前の情報もあえて掲載しています。初めてフィギュアを購入される方フレンドリーな設計にすることで、これまでフィギュアを購入したことのないライト層にも、購入まで迷わず進んでもらいやすくなるんです。

海外向けプロモーションでは、どんな視点が必要ですか?

戴

日本と海外では、ヒットするIPも企業発信の受け取られ方も異なります。海外では企業発信に距離を置くファンもいるので、グッスマの「作品愛」を伝えることが大切。ファンだけに分かる細かなこだわりを散りばめて、「私たちは作品やキャラクターをちゃんと理解しています」と示す必要があります。

Jake

そうだね。会社の姿勢より「そこで働く“中の人”が作品の世界観を理解している」と感じてもらうことが重要な場面もある。英語圏向けYouTubeにスタッフ自身が出演するのも、そうした熱意を伝える方法のひとつです。

デジタルプロモーション部のメンバーには、どの程度の裁量がありますか?

Jake

まず「何を目指すか」をデータで明確にしますね。重要な指標が決まったら、どう到達するかはメンバー次第。初めて取り組むプロジェクトなら伴走しますし、経験豊富な方ならすべてお任せします。スケジュール調整や他部署との交渉などはマネージャーが引き受け、本人が専門性に集中できる環境をつくりたいと考えています。

戴

実際、デジプロメンバーはかなり自由に仕事をしていますね。私はもともと英語翻訳の欠員補充として入社したのですが、「これもできそう」「やってみたい」と仕事の幅を広げてきました。学生時代に学んだデザイン経験を活かしたり、海外向けの仕事に関わったり。大きく変わったのは、「お客様は何を求めているか」「どこで不便を感じるか」とファンの視点で考えられるようになったことです。

デジタルプロモーション部で力を発揮しているのは、どんなタイプの方ですか?

Jake

デジプロは、広告・SNS・デザインと仕事の領域が広いので、自分の強みや得意を活かしながら成果を出していけます。データからゴールを考え、自分なりの方法で歩んでいきたい人には、おもしろい環境だと思いますよ。

戴

多国籍メンバーが半数なので、各地域にいるファンの空気感を共有しながら、同じ情報でもエリアに合う届け方をみんなで考えています。得意な作品やジャンルもそれぞれ異なるので、「このIPならこの人に聞こう」と積極的に意見を交換する。ファンの感覚に興味を持ってプロモーション施策を考えられる方と、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。

取材:foriio